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化学系実習1  ガラス細工

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画像説明

実習ではブンゼンバーナーを使用します。

まずは、それぞれの位置と意味を確認しましょう。

A: ここを回すと空気が入ります。

B: ここを回すとガスが出ます。

C: 安全レバーです。これをホースの向きにするとガスが通ります。

アタッチメント: 簡易ロック式のアダプターです。

​実際の作業: バーナーの取り扱い

​動画説明

・アタッチメントをガス管と繋ぎます。漏れがないか確認します。

・この段階で、C までガスがきています。

・A,B ネジ が回るか先に確認しておきます。

・C のコックを開きます。

・火を用意して、B のガスネジを開きます。

・次いで、A の空気をいれます。

​・最後に、ガスと空気の量を調整し、還元炎がはっきりみえるようにします。

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画像説明

ガスのみだとオレンジ色の炎となります。

ここに空気を入れることで、青い炎となり、温度が上昇します。

しかし、ただ空気を入れたとしても、実は還元炎がほとんどです。

さらに空気をいれ、ガス量を調整することで、炎の内側に青い三角形の還元炎がみえるようにすると、その周りは酸化炎となります。

酸化炎の温度でしか、ガラスは溶かせないため、美しい還元炎を作りましょう。

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画像説明

ガラスを熱したら、目には変化が見えませんが、ものすごく熱くなります。触ったら、火傷になります。

実験台もそこまで高い耐熱性を持っていないため、熱したものを実験台に直接置くと、実験台が破損します。

 

そのため、熱したものは、必ず「耐熱板」の上で、放冷してください。

​ガラスが冷めるまで、触らないように注意してください。

​実際の作業: ガラスの切断

​動画説明

・取り扱いがしやすいようにガラス棒は切って使用します。

・ガラスを切断するためにヤスリを使用します。

・ヤスリは溝がある平たい金属板なので、少し斜めして使用します。

・溝の向きの関係から、押した時のみ、ガラスが削れます。

・ガラス棒を回転させながら、ヤスリを使用して1/2 ~ 2/3 周くらいまっすぐに繋がったガラス溝を作っていきます。

・溝が出来上がったら、傷の向きを確認しながら、ホールドします。

​・この状態で、横に引っ張る気持ちで折ると綺麗にガラスが切断されます。

※ガラスを割ろうと思い、傷口を曲げるように折にいくと、ガラスの先端が指に刺さったり、ガラスが指の肉をもっていくこともあるので、あくまで横に引っ張る気持ちが大切です。

​うまく折れないときは、さらに溝を長くすることや、溝を深くすることで対応していきましょう。

​・割れたガラスの表面は鋭利な状態なので、酸化炎の中にいれて、溶かし、表面を平らにします。

​実際の作業: キャピラリーの作成

​動画説明

・キャピラリーは細い管です。

・ガラスを熱して溶かし、均等に引き延ばすことで作成します。

・切断した適当な長さのガラス棒を酸化炎の中で熱します。

・最初は、温まっていないので、変化がありませんが、次第にオレンジ色の炎に切り替わっていきます。

・オレンジ色の炎を指標に外周がまんべんなく熱せられるように回転させながら、管の形状を維持するように、熱していきます。

・このとき回転軸が2点になると、溶けた部分がねじれていき、使い物にならなくなります。

​・必ず、回転は片方のみで、もう片方はそれを支えるようにします。

・整形しながら熱すると、ガラスがぐにゃぐにゃになります。

・十分に熱したら、火から一度出します。

・その後、一定の速度で、勇気を持って引っ張ります。

・この時の速度によって管の太さが決まります。

​・熱したガラスは熱いので、耐熱板の上で放冷します。

​実際の作業: キャピラリーの切断

​動画説明

・長いままのキャピラリーは使いづらいため、適度な長さで切ります。

・このときにはヤスリではなく、アンプルカッターを使用します。

・先のガラス管よりも、強度が低いため、アンプルカッターで「ひと撫で」します。

・溝はこれで十分です。

・そのまま両端を引っ張ると簡単に割れます。

※キャピラリーは、管が細いこと(細すぎないこと)、表面が平らであることが重要です。アンプルカッターでノコギリのように砕くと、表面が荒れますし、怪我にも繋がります。

​不安に思うでしょうが、アンプルカッターで一筋の線をいれるだけで十分です。

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