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化学系実習1

​1日目 溶媒の性質 と 水溶液の調整

目的​
溶媒は物質を溶かし,化学反応の場を提供する.それぞれの場合に最適の溶媒を用いるには,溶媒についての知識が必須である.そこで水および有機化合物に対する親和性を中心に,いくつかの溶媒の性質を観察する.

実験操作

【1】溶媒の性質
酢酸エチル,クロロホルム,メタノール,ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,アセトン,1-ブタノール,2-メチル-2-プロパノール(tert-ブチルアルコール)をそれぞれ約2 mL(駒込ピペットを使用)ずつ試験管にとり,次に各試験管に水を約1 mL加え,振り混ぜた後,放置する.水と混じりあうもの,
混じりあわない溶媒を確認する.水と混じりあわない溶媒に関しては,水よりも比重の小さいもの,大きいものを観察し記録する. 
酢酸エチルおよび2-メチル-2-プロパノール(tert-ブチルアルコール)はデモで取り扱うがレポートには結果・考察を記述する事.

【2】水溶液の調製
実習2日目に使用する希塩酸,水酸化ナトリウム水溶液を調製する.

事前実習動画 1 & 2 を確認のこと

※酸も塩基も共に、人体への障害能は高いです。

自分が被害者にも加害者にもならないように、必ず、実習室では 白衣 および 保護メガネ の着用をお願いします。

​すぐに動ける様に、足元には物は置かず、作業中は椅子に極力座らない様にお願いします。

​実際の作業: 溶媒の性質

​動画説明

・駒込ピペットを使用して溶媒を計りとります。

・計りとった後、すぐに試験管に移します。

・精製水を加え、振り混ぜます。

・しばらく静置し、その溶液の状態を確認します。

​実験結果

​動画説明

・各試験管にそれぞれの溶媒を入れていきます。

・次に、精製水を加えていき、溶液がどのようになるかを観察します。

・混じり合うもの、混じり合わないものがあります。

・判断をしやすくするため、再度、精製水を加えます。量が多くなった方が水層です。

​動画説明

・各試験管に指定されている残りの溶媒を入れていきます。

・次に、上記の動画と同様に確認していきます。

​ヒント画像

・下の画像をクリックすると有機溶媒が染色されたものが見れます。

hint1.jpg

​実際の作業: 水溶液の調製

​動画説明

・事前に計算をしておきます。わからなければQ&Aをみてください​。

  HCl は 10mL を 精製水を使用して 100mL にメスアップ

  NaOHは 16g を 精製水を使用して 200mL にメスアップ

 

・濃い酸は水に触れると、急激に発熱するため、敷き水および氷冷が大切。

・酸は手にかかると火傷様症状を引き起こします。手袋は必ずしましょう。

・塩酸は塩化水素ガスを水に吸収させたものです。

・塩化水素ガスがでるため、ドラフトで作業します。

・NaOHは潮解性を示します。量りとったらすぐに容器に移します。

・皮膚が溶けるため、素手で触ったりしないように気をつけてください。

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